2008/03/11
無駄なく機能的な Mac OS X 用クリップボード拡張 ClipMenu
クリップボード(ペーストボードとも言う)の履歴が活用できるユーティリティの ClipMenu のバージョン 0.2.0 が出ました。1
このアップデートでの個人的な注目機能は、以下のようなものです。
- 履歴の各項目にショートカットが付いた
- プレーンテキストとしてペーストできる
- その他 JavaScript でテキスト加工ができる
これまで PTHPasteboard を使っていたのですが、このアップデートで当面は ClipMenu に乗り換えてみるつもりです。
ささいなことですが、ClipMenu で気に入ってることは、ショートカットを押すと、マウスカーソルの近くに履歴のウインドウが表示されること。入力カーソルの位置とマウスカーソルの位置は必ずしも一致しませんが、近くにあることが多いので、近くに表示されるのはよいです。
これまでのクリップボードユーティリティ遍歴
Classic Mac OS 時代 (Mac OS 9.x まで) 〜 CopyPaste
Mac OS 9 までの時代は CopyPaste を使っていました。cmd+C+数字のショートカットで履歴の内容に一発でアクセスできるのが気に入っていました。Mac OS X 用もありますが、OS X 対応バージョンがなかなかでなかったので、その間に PTHPasteboard に乗り換えてしまいました。Lite 版 (1500円〜)と通常版 (3000円〜)があり、両方ともシェアウェアです。
PTHPasteboard
OS X になって使うようになったのが PTHPasteboard です。一時期開発が止まってしまったことがあったのですが、有料の PRO 版とともに復活しました。
好みなのは、やはり各履歴へのショートカットでの一発アクセスが設定できるところと、最近は利用しなくなりましたが、よく使うテキスト(URL やメールアドレス等々)を登録したカスタムペーストボードが使えるところです。
PTHPasteboard PRO は US$$24.95 のシェアウェアですが、さらにフィルタ機能を用いてコピーしたテキストを強力に加工できたり(もちろんプレーンテキストにもできます)、Bonjour を利用したクリップボードの同期する機能があります。
多機能ユーティリティ Butler
Butler はものすごく便利!という記事で紹介したことがあるのですが、Butler に含まれる多彩な機能の 1つにペーストボードの履歴があります。一時期活用していたのですが、機能が多すぎて使わない機能も多かったこと、なぜか私の環境では起動時にハングしてしまうことがあったために、使わなくなりました。
ClipMenu
そして真打ち ClipMenu。先の 2つと違って今のところ各履歴を一発で呼び出すことはできませんが、ショートカットで履歴ウインドウを開き、続けて cmd+数字 の組み合わせでペーストができるので、使い勝手は悪くありません。プレーンテキストでのペーストや JavaScript でのテキスト加工ができるので、アイデア次第で使い方が広がります。これがフリーウェアで利用できるのだから素晴らしいことです。
テキスト加工等をするための「アクション」の呼び出し方法に、若干まだ改善の余地はある気がします。現状だと、shift+クリックか shift+enter/return ですが、少し呼び出しがスムーズじゃないような感じがしてます。 cmd+shift+数字で各履歴に対して直接アクションを呼び出せるようにしたらいいかもしれません。クリックの方は shift+クリックではなく、ctrl+クリックにしたら、マウスの右クリックやトラックパッド2本タッチ+クリックで呼び出せるようになるでしょうか。
まだ、バージョン 0,2 ですから、今後の発展に期待です。「アクション」で AppleScript とか shell スクリプトが呼び出せると、他のアプリケーション等との相互作用ができて、幅が広がるかも。
その他の Mac OS X 用クリップボード拡張
OSX Freewares さんに、まとまって紹介があります。
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今年に入ってからいろいろ忙しく、目に見えてブログの更新頻度が減っているのですが、そんな状態でもちょっと興奮して記事が書きたくなってしまうソフトなわけです。 ↩
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