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2008/01/17
薄さという小ささ - MacBook Air
1つ前の記事で「超薄型、噂のウルトラモバイル」と書いた MacBook Air1ですが、その仕様2を見ればわかるように、(いい意味で)小さくはありません。
液晶ディスプレイは 13.3インチ・解像度 1280×800 であり、MacBook に退けを取りません3。
キーボードはフルサイズで、MacBook にはないバックライト(モバイル用に欲しかった機能です)まで備えています。実は縦横 32.5cm × 22.7cm という大きさも MacBook と同じなのです。しかし、厚さは MacBook が 2.75cm なのに対し、MacBook Air は最大 1.94cm、重さに至っては MacBook が 2.27kg に対し、MacBook Air は 1.36kg。1kg 近い軽量化が図られています。
値段も同じくらいで、同じく光学ドライブを省いた Panasonic の LET'S NOTE Tシリーズ4は、重さこそ 1.18kg ですが、ディスプレイは 12.1インチ・解像度 1024×768 と一回り小さく、厚みは最大 4.53cm もあります。
機種名 | MacBook | MacBook Air | LET'S NOTE CF-T7B |
---|---|---|---|
重量 | 2.27kg | 1.36kg | 1.18kg |
ディスプレイ | 13.3" (1280×800) | 13.3" (1280×800) | 12.1" (1024×768) |
幅 | 32.5cm | 32.5cm | 27.2cm |
奥行き | 22.7cm | 22.7cm | 21.4cm |
高さ | 2.75cm | 0.4〜1.94cm | 2.49〜4.53cm |
CPU | 2.0GHz/2.2GHz Intel Core 2 Duo | 1.6GHz/1.8GHz Intel Core 2 Duo | 1.06GHz Intel Core 2 Duo |
価格 | 139,800円 | 229,800円 | 222,950円 |
その他にも違いはたくさんあるのですが、顕著な違いとしては、LET'S NOTE はいろいろなインターフェイスを残しているのに対し、MacBook Air は、USB ポートが 1つと、DVI の出力くらいしかないことが挙げられるでしょう。(最大の違いは OS ですけどね )
MacBook Air は LET'S NOTE が持っているモデムも、PCカードスロットも、Ethernet 端子すら切り捨てています。その代わりと言ってはなんですが、MacBook Air の無線 LAN は IEEE 802.11n です(レッツノートは IEEE 802.11a/b/g まで)。
レッツノートは、パレートの法則でいう残り 20% が切り捨てられないために、MacBook Air と比較してしまうと、良くも悪くも思い切りが足りない印象を受けます。
薄いは正しい
キーボードの打ちやすさ、画面の作業領域の大きさ等の使い勝手に関わる部分は切り捨てずに、薄さを目指した Apple の方向性は正しいと思います。
MacBook Air の実機が出てくるのはまだ 2週間以上先のためわかりませんが、実際に MacBook Air を手に取ってみれば、ずいぶんと「軽量感」とでも言うべきものを感じると確信しています。
それは、大きさがほとんど同じ iPod touch5 と iPod classic6 (80GBモデル) の場合に、厚みが iPod classic の 2/3 以下の iPod touch のほうが、かなりコンパクトに感じるのと同じだと思います。
MacBook Air は付属のインターフェイスや拡張性を代替に切り捨てていますが、この方向性は十分あり得るでしょう。家などでメインに使うマシンはともかく、2台目や一般業務に使う仕事用のマシンは、 光学ドライブもほとんど使う機会がないし、ネットにつながれば、その他のインターフェイスはなくとも、十分仕事になると感じます。
というか、仕事用に MacBook Air、すごく欲しいです。仕事で物理的なハードウェアをいじることはないので、インターフェイスは USB があれば十分です。ミーティングが少なくないので、パソコンを持ってあちこち移動することが多く、そうなると MacBook Air がますます魅力的です。MacBook Air は軽量化されていても、ディスプレイはある程度の作業領域を確保しているし、席にいるときは大きな液晶ディスプレイにつないでデュアルスクリーンで仕事しているので問題ありません。標準でプロセッサも Core 2 Duo の 1.6GHz、メモリ 2GHz ですから、能力的にも十分です。
- MacBook Airですが何か問題でも? - [ノートパソコン]All About
- ASCII.jp - MacBook Airの神髄は「引き算のデザイン」
- ASCII.jp - MacBook Airに触ってみた! SF発ファーストインプレッション
- 国内初披露:MacBook Airの"薄さ"は本物だった!? - ITmedia +D PC USER
- MacBook Airの実機を速攻レビュー:ITpro
- 早くも日本に上陸!「MacBook Air」日本語版ファーストインプレッション - 日経トレンディネット
- PC Watch - アップル、国内でも「MacBook Air」の説明会を開催
- その薄さにため息が出る:Macworld Expoのアップルブースで気づいたこと、聞いたこと - ITmedia +D PC USER
触るとわかる MacBook Air の魅力(追記)
やはり MacBook Air の実機は、薄さに限らず相当魅力的なようです。
iPod touchと同じく、MacBook Airもまた、写真と実物を手にした時で、かなり印象が違う製品だ。その魅力は、触ってみると本当によくわかる。
MacBook Air の神髄は「引き算のデザイン」(追記)
私がこの記事で言いたかったことを、うまく述べられている記事がありました。
記事のタイトル、および以下のような小見出しからを見れば、言わんとしているところはわかると思います。
- MacBook Airは「サブノート」ではない
- 究極のケーブルフリーという提案
MacBook Air はモバイルノートであって、サブノートではないのですね。モバイル (mobile) とは、辞書で引くと「自由に動く」という意味がある7ことがわかります。
記事中ではレッツノートとの比較も触れられていますが、レッツノートは明らかに「引き算」ではありませんね。そのため、MacBook Air との比較においては、中途半端な印象を受けてしまいます(世間の評価は割と高いのですが)。
2008/01/16
買うなら SSD モデル - MacBook Air
超薄型、噂のウルトラモバイル MacBook Air!本当に発表になりました。
iPhone/iPod touch で採用されたマルチタッチを利用したトラックパッドが搭載されました1。
記録ディスクは 80GB 1.8インチ HDD か、64GB SSD が選べるそうですが、バッテリーの保ちを考えたら、駆動部分のないフラッシュメモリ型の SSD ですね!通常でもバッテリーは 5時間持続するそうですが。(ただ、Apple のサイトには SSD でバッテリ駆動時間が延びる旨の記述はないようです。)
でも、高い!SSD が高いのはわかってても高い!
HDD モデルは 229,800円、SDD モデルは 388,400円です。158,600円の差が…。
MacBook Air スペック
- 高さ:0.4〜1.94cm
- 横幅:32.5cm
- 縦幅:22.7cm
- 重さ:1.36kg
2007/05/31
YouTube は H.264 で Apple TV へ提供
前記事で書いた YouTube Coming to Apple TV の続報です。
YouTube のコンテンツは、なんと H.264 で Apple TV へ提供されるらしいです。
嘘みたいな話ですが、Apple のバイスプレジデント David Moody 氏が語った話なので、信じてよいのでしょう。
Moody said that YouTube will soon be encoding videos in the H.264 streaming-efficient compression format preferred by Apple TV, and that all new videos submitted to YouTube as of the mid-June launch of the AppleTV update will be playable by the device.
追記
上に取り上げた部分だけでは話がよくわからないと思うので、iLounge の記事に書いてある内容をここに補足しておきます。
Apple TV を YouTube 対応させる無料のソフトウェアアップデートは、6月中旬にリリースされる予定ですが、それに向けて、新たに YouTube に加えられる動画は H.264 フォーマットでエンコードされ、ソフトウェアアップデートされた際にはそれらが見れるということらしいです。
現在公開されている既存のビデオも H.264 でエンコードを進め、この秋にはすべてのムービーが Apple TV で見れるようになるということです。
私が1つ疑問を持ったのは、既存の flv にエンコードされて提供されているビデオも、投稿された元のフォーマットのファイルを消さず残してあるのだろうかということです。個々のファイルが最大10分、もしくは 100MB の制限があるにしろ、今までに投稿された動画の量は半端ではないでしょう(でも、Gmail に 2GB 以上提供できるくらいだから、大したことない?)。今提供している既存の flv ファイルからの変換だと、せっかく H.264 にしても画像の質は期待できないでしょうし、気になるところです。
- Apple Store で Apple TV を見る(新しい 160GB の BTO モデル Apple TV 注文可能)
- Amazon で Apple TV を見る
YouTube 対応した Apple TV のデモ
CNET で知ったのですが、YouTube 対応した Apple TV のデモが Apple のサイトで見れるようになっているんですね。(mov ファイルへの直接リンクを開くと、一時停止や繰り返し再生などもできます。)
YouTube on Apple TV のデモを見ると、以下のようなメニューがあることがわかります。
- Featured
- Most Viewd
- Most Recent
- Top Rated
- History
- Search
- Log In
履歴 (History) や検索 (Search)、ログイン (Log In) などのメニューが見えて、興味深いです。Apple TV は触ったことがないのでよくわからないのですが、シンプルな Apple Remote リモコンでどうやって検索するのでしょうね。ソフトウェアキーボード?何か素敵な方法が用意されているのでしょうか。
ログインも気になります。ログインしたら、My Videos(自分でアップロードしたビデオ)や Favorites(お気に入り)、Playlists(プレイリスト) などが表示されそうです。そのうち Amazon みたいに個人の嗜好に基づいて、お勧めを出したりしてくれるようになったりもするのでしょうか。(現時点でウェブで YouTube をブラウズするときには、そうなっていないような。Google はパーソナライズド検索などの技術も持っているので、今やっていなくてもいずれやってくれそうです。)
2007/05/29
発泡スチロールは環境に優しくないのか − Mac の梱包材をめぐる雑感
Mac の梱包材は発泡スチロール
当ブログでもご紹介した、Start Mac体験モニターの当選者の元に Mac が届き、皆さん、続々とレポートを書いています。
そんな中で、MacBook の梱包材について、せうさんが、わがMacBook紹介という記事の中でこんなことを書いてらっしゃいました。
開けると、発泡スチロール製の保護材が目につきます。ThinkPadがIBM時代から発泡スチロールの保護材極力利用しない方向の梱包を目指しているのとは、「悪い意味」で大違いだと感じてしまうのは自分だけでしょうか...?
Appleらしい見た目の演出も大切でしょうが、環境にもっと配慮した梱包を考えてほしいな、と思う次第...
Apple は先日、‘A Greener Apple’ という発表をし、環境問題への取り組みを積極的に行ってると述べていました。
そんなことを言ってるくらいだから、確かに環境に配慮して欲しいよね、と初めは思ったのですが、ふと、古紙 100% の再生紙は環境に優しくないという先日のニュースを思い出しました。環境問題はイメージ先行の部分も大きく、実際にはイメージと実態が異なることがよくあります。
そこで、発泡スチロールは環境によくないようなイメージがあるけど、実際にはどうなんだろうと思って調べてみました。
2007/04/03
無料で Mac を手に入れたい Win ユーザの方へ
「Start Mac体験モニター」第2弾
第2回目の「Start Mac体験モニター」が、現在募集されてます。締め切りは 4月15日、50人の枠です。
4ヶ月間、無償で Macを貸してもらって、体験をレポートしたり、座談会に出たりすることになります。
Mac が無料でもらえる
貸与といいながら、モニター期間終了後はその Mac をもらえます。
第1回目もそうだったのです。詳しくは過去記事「無料で Mac が手に入っていたのか…」をご覧ください。
しかも、前回は蓋を開けてみたら無償譲渡されることがわかったのですが、今回は募集内容に明記されています。
- Start Mac体験モニター」に選出された方にはMacを無償で貸与いたします。4ヶ月間ご利用いただき、Macを実際に使用しての感想等をご自身のブログ上で発信して頂きます。
- Start Mac体験モニター業務を完遂後、アップルの承認を経て機材はモニターの方に譲渡されます。
今回の応募は Windows ユーザ限定
前回は Mac を使っている人でも応募できたのですが、今回は Windows ユーザ限定です。以下に一部抜粋しますが、詳細は直接アップルのページをご参照ください。(Linux、その他の Unix ユーザは無視されております。)
- ふだんWindows PCを使用している方。(現在、Macを使用していない方)
- ご自分のブログを持ち、アクティブに活動しており、期間中に10回以上関連記事を投稿していただける方。
総額 20万円以上の機材、ソフトウェア、サービス
前回と同様なら、メモリも十分に増設(前回は 2GB)された最新の Mac に、Apple の写真、映像、音楽を簡単に活用できるマルチメディアアプリケーション群の iLife やオンラインサービスの [.Mac](http://www.apple.com/jp/dotmac/ "アップル .Mac") 、無線 LAN ベースステーション AirMac Expressや、サポートサービス ProCareなんかも付いてくるので、かなりお得です。金銭換算で優に20万円は越えているでしょうね。
iMac 20インチの例で Apple Store で計算してみたら(ProCare は別途加算)、合計 240,250円と出ました。
- iMac 20インチ + 2GB RAM:211,850円
- AirMac Express ベースステーション:11,800円
- .Mac(キャンペーン版):6,800円
- ProCare:9,800円
Windows ユーザで、自分のブログやその他ウェブサイトを持っている方は、ぜひ応募してみてください。
MacBook Air が出たことで、Apple は光学ドライブをレガシーデバイスとみなしているのではないか、ということを書こうと思っていたら、林信行さんが、そうした趣旨の記事を出されていました。
最初の iMac が出たとき、斬新なデザインとは別に驚くべきことがありました。iMac はそれまでのレガシーなインターフェイスをばっさり切り捨てていたのです。
3.5インチ FDD を搭載せず、SCSI どころか、それまでの Apple 製品に使われていて、キーボードやマウスを始め様々な周辺機器に使われていた ADB ポートすら廃してしまったのです。
当時はフロッピーはまだまだ現役でしたし、ADB に代わって採用された USB は大して普及していませんでした。iMac が出たことにより、USB 機器市場が活発になり、USB が普及していったと言えるくらいですから。
次世代光ディスク規格について、Apple は HD DVD ではなく、Blu-ray 陣営とみなされていますが、Blu-ray Disc Association に参画したこと以外に、Blu-ray について何か発言したり、積極的にサポートをする様子を見せたことは、これまでなかったように思います。
日本では、完全に地デジ移行となる 2011年のアナログ放送停波の頃には、いや、それよりもっと早くに放送はとっくにネットワークに取って代わられているのではないか、ということが言われてたりしますが、Apple はより強い形でそう考えているように思われます。
江島健太郎さんも Apple TV 方面から考察して、以下のように述べています。
これまでも、こうした動向を頭の中で考えていたり、意見として述べる人は少なくなかったと思いますが、Apple がやはり Apple たる所以は、実際にそれを形として呈示するところなのだと思います。
今回の MacBook Air が iMac が出た時のように、今後のコンピュータの世界を先取りするだけでなく、押し進めていく力まで持った製品なのかまだわかりませんが、今後の動向が楽しみです。(私はそう思っています。その方が楽しそうだから。)