2007/05/23

Cocoa アプリで重宝する検索ショートカット

選択文字列を検索する ⌘E ⇒ ⌘G

例えば Safari でどこかのページを見ているときに、そこに出てきた言葉が他にも出てきてないか、検索したくなることはないでしょうか。そんなときは以下のキーボードショートカットです。

E (cmd+E)
選択部分を検索文字列に設定する
⌘G (cmd+G)
検索を実行する

大概の Cocoa アプリケーションで共通して使えるショートカットですが、意外に知られていないのではないかと思って、記事にしてみました。もちろん Apple Mail (Mail.app) やテキストエディット等でも使えます。

これを知らないと、

  1. 選択部分を ⌘Cでコピーする
  2. ⌘Fで検索ウインドウを開く
  3. ⌘Vで検索語をペーストする
  4. returnなどで検索を実行する

という手順になり、ちょっと面倒です。

逆方向へ検索 ⇧⌘G

※ ブラウザによっては ⇧ のように化けているかもしれませんが、本来は shift キーを表す上向きの矢印 です。

⌘G (shift+cmd+G) で、⌘Gと反対方向(前)に向かって検索できます。⌘Gを連打しすぎて、目的の場所を通りすぎてしまったときに戻るのに便利です。

⇧⌘G
逆方向(前)に向かって検索する

Safari での検索

Safari の場合、アドレスバーの検索フィールドで Google 検索を行った場合、その検索語が⌘Fで開く検索ウインドウに自動的にセットされます。よって、⌘Gを使ってすぐにページ内検索が可能です。

また、⌘Fで、即座に Google 検索窓に入力フォーカスが移りますので、以下のような手順で、素早い検索が可能です。

  1. ⌥⌘Fで Google 検索フィールドに移動する
  2. 検索したい言葉を入力後、returnなどで Google 検索を実行する
  3. 表示された検索結果から、関連のありそうなページを開く
  4. ⌘Gでページ内を検索する

ちなみにこの検索語の自動設定は少し考えられていて、半角でも全角でもスペースで区切って複数の言葉で検索した場合、最初の1フレーズだけが、検索ウインドウにセットされます。Safari が最初に出たときは、全文が設定していたので、複数語で検索した場合には、この機能の意味がなくなっていました。こうした細かい使い勝手の改良が嬉しいです。

CotEditor での検索

私がよく使っているエディタ CotEditor で使っている検索ショートカットです。

  1. 検索したい単語(変数名や関数名など)を選択する
  2. ⌘Eで検索語を設定する
  3. ⇧⌘Fで一括検索 (Find All) する

このキーコンビネーションを多用しています。とても便利。

SubEthaEdit でも、⌥⌘Fで同じように一括検索できます。(検索結果の表示はこちらの方が好み。小さなパレットに結果を表示するので、前の検索結果も残しておける。)

Smultron はこれが一発でできないっぽいので残念。(見落としているだけかもしれませんが。)

TextMate も "Find in Project..." は⇧⌘Fで開きますが、一気に検索実行はできなそうです。

選択テキストを Safari で Google 検索 ⇧⌘L(追記)

はてなブックマークの Gururi さんのコメントでご指摘がありました。

すっかり忘れていたのですが、サービスメニューに対応しているアプリケーション(Cocoa アプリは標準で対応1)だと、⇧⌘Lというショートカットが使えます。

⇧⌘Lは、選択テキストを一発で Google 検索してくれます。非常に便利ですが、若干使いにくい点もあります。

  • デフォルト Web ブラウザを Safari 以外に設定していても Safari で検索する
  • 既に⇧⌘Lがそのアプリケーションの他の機能に割り当てられている場合は使えない2
  • 常に(Safari の)新規ウインドウとして開かれる
  • 選択テキストがすべて検索語として検索ダイアログに登録される

  1. Carbon アプリケーションは標準では Service Menu に対応していません。もちろん iTunes のように対応しているものもありますが、数は少ないです。 

  2. 例えば Apple Mail では、フラグを付ける/消すショートカットとぶつかっているために、使えません。これを回避するには2つ方法があります。 1つは、ぶつかっているアプリケーション側のショートカットを他のものに変えてしまう方法です。例えば、システム環境設定の「キーボードとマウス」にある「キーボードショートカット」タブで変更できます。 もう1つは、サービスメニュー側のショートカットを変更する方法です。Service Scrubber のようなソフトを使うと、簡単にサービスメニューの項目のショートカットを変更することが可能です。 

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4 Comments

Re: Cocoa アプリで重宝する検索ショートカット

おお、これは便利!!
cmd-Eで検索ワードを登録できるとは知りませんでした。これから活用させて頂きます。

From : Pafuxu @ 2007-05-24 00:28:52 編集

Re: Cocoa アプリで重宝する検索ショートカット

Pafuxu さん、このショートカットは意外に知られてないみたいですね。メニュー内では「選択部分を検索」という表記になっているので、実際に何を意味するのかわかりづらいですよね。

From : Hiro @ 2007-05-25 01:17:42 編集

Re: Cocoa アプリで重宝する検索ショートカット

ペーストのショートカットは、「Command P」ではなく、「Command V」ですよね。

From : Aluminium @ 2007-05-25 06:37:17 編集

Re: Cocoa アプリで重宝する検索ショートカット

Aluminium さん、ご指摘ありがとうございました。修正いたします。

From : Hiro @ 2007-05-25 13:00:17 編集

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