2006/08/22
メールもタグで整理する時代 ー MailTags
メール 2.0?
世の中、タグで整理するのが流行っています。Web 2.0 的と言われるサービスはタグを付けて分類できるものが多いですし(例えばはてなブックマークや Flickr、YouTube なんかもか)、メーラーにもその流れはやってきているようです。
Gmail は最初からフォルダという概念はなく、メッセージはラベルを付けて整理します。Thunderbird の次期バージョン 2.0 にもタグ機能が加わります。
結局のところ、タグ付けというのはメタデータによる整理の1つになるわけですが、Mac OS X の Mail.app (Apple Mail) でも OS 10.4 Tiger からメタデータによる整理ができるようになりました。スマートメールボックスがそれですね。
フォルダに振り分けなくても、スマートメールボックスを使えば、送信者や受信日時、その他もろもろの情報により分類できるわけです。面倒くさい振り分けのルールの順序で頭を悩まさなくてもいいですし、1つのメールを同時に複数のスマートメールボックスに表示させることができます。
MailTags で能動的に情報付加
しかし、Tiger の Mail.app では既にメイルが持っている情報では整理することができますが、自分でメールに意味を付けようと思っても、フラグを立てることくらいしかできません。メールの重要度 (優先度・プライオリティ) という属性もありますが、先方が勝手に付けてくるもので、受け取った自分ではコントロールすることができません。今ではプライオリティが高いメールを送ってくるのは spam くらい、という皮肉な状況です。
ただ1種類しかないフラグだけではなく、「後で読む」とか「要返事」とか「○○プロジェクト」、「最優先」などのタグを付けてメールを整理できたら、便利になると思いませんか?これを Mail.app で実現するのが MailTags です。
MailTags を導入すると、[プロジェクト]、[キーワード]、[期限]、[メモ] といった項目でメッセージを整理できるようになります。バージョン 1.2 からは iCal と連携して To Do を作ることも可能です。(しかし、残念ながら To Do およびカレンダー名に関しては不具合があって日本語は使えないので、アルファベットを使って下さい。)
なお、IMAP でメールを使っていても、そうした付加情報はマシンが異なると共有できなかったのですが、現在開発中の MailTags 2.0 β版では IMAP で付加したメタデータを共有できます。(日本語を含めた他言語へのローカライズは、作者さんの準備ができていないため、現在のところまだ対応していません。)
MailTags 1.2.2 日本語用パッチ
MailTags 1.2.2 は日本語環境で使う場合、文字化けや若干おかしな表記があります。作者さんの了解を得て、それを修正するパッチを配布しています。
日本語ローカライズ自体を私が引き受けていますので、おかしな点があれば、本ブログのフィードバック・フォーラムまでお知らせいただけると助かります。
Comment
No Comments