2007/09/22
散歩中に木からクマが落ちてきた!
クマも木から落ちる
男性が犬を連れて妻と一緒に林の中の遊歩道を散歩中、木の上から熊が落ちてきた。熊は男性の手首2カ所を引っかき、すぐにその場からいなくなったという。
偶然見つけたのですが、おもしろかったので取り上げてみました。そんなことってあるんですね。クマも驚いたのでしょうか。
バランスの崩れたクマの恐怖
ところで、本州にいるのはツキノワグマで、上記のクマもツキノワグマと思われますが、北海道のヒグマは獰猛なことで知られています。とはいえ、通常は人間の気配を察知すればクマの方から遠ざかっていくものですが、人間の活動が自然界を侵食した影響か、狂ったような行動をとるクマもいるようです。
1970年とだいぶ昔の事故ですが、3人の方が同じヒグマに次々に襲われて亡くなる事故が起こっています。このクマの異常な執念深さはフィクションに過ぎない「13日の金曜日」のジェイソンを思い起こさせるほどで、亡くなった方の書きかけの日記などを読むと、身の毛のよだつような恐ろしさだったのではないかと思います。獣は火に近づかないものだと思い込んでいましたが、火も恐れない熊だなんて…。
今回の熊は、火を見ても、音を聞いても恐れず、積極的に人間に近づき、執拗に人間を追って、ついにこれを襲って殺した。しかも、夏熊はやせているという常識に反して、冬熊のように肥えていたという。恐らく近年、登山者の増大に伴う人間との接触によって熊の習性が変わって、このような熊が出て来たのであろう。そして、そのような熊がいるということが、今回の遭難を通じて初めてはっきりと知らされたと言っていいであろう。
アラスカの自然を撮った写真で有名な星野道夫さんがクマに襲われて亡くなった時も、そうしたバランスの狂ったクマにやられたようです。
以下は星野道夫さんの絶筆となった本です。星野道夫さんの最期にも触れられています。表紙はクジラの骨が使われた遺跡で、私の好きな写真の1つです。
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