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<title>Travellers Tales</title>
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<dc:date>2007-05-29T23:59:45+09:00</dc:date>
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Travellers Tales - RSS (RDF Site Summary).
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<title>発泡スチロールは環境に優しくないのか − Mac の梱包材をめぐる雑感</title>
<link>http://travel-lab.info/tech/pblog/article.php?id=118</link>
<dc:date>2007-05-29T23:59:45+09:00</dc:date>
<description>Mac の梱包材は発泡スチロール
当ブログでもご紹介した、Start Mac体験モニターの当選者の元に Mac が届き、皆さん、続々とレポートを書いています。
そんな中で、MacBook の梱包材について、せうさんが、わがMacBook紹介...</description>
<content:encoded>
<![CDATA[
<h4>Mac の梱包材は発泡スチロール</h4>
<p><a href="http://travel-lab.info/tech/pblog/article.php?id=104" title="Travellers Tales : 無料で Mac を手に入れたい Win ユーザの方へ">当ブログでもご紹介した</a>、<a href="http://www.apple.com/jp/articles/startmac_monitor_2/winners.html" title="アップル - 「Start Mac体験モニター」当選者発表">Start Mac体験モニターの当選者</a>の元に Mac が届き、皆さん、続々とレポートを書いています。</p>
<p>そんな中で、MacBook の梱包材について、<a href="http://ch00288.kitaguni.tv/" title="せうの日記">せうさん</a>が、<a href="http://ch00288.kitaguni.tv/e380523.html">わがMacBook紹介</a>という記事の中でこんなことを書いてらっしゃいました。</p>
<blockquote cite="http://ch00288.kitaguni.tv/e380523.html" title="せうの日記:わがMacBook紹介">
<p>
開けると、発泡スチロール製の保護材が目につきます。ThinkPadがIBM時代から発泡スチロールの保護材極力利用しない方向の梱包を目指しているのとは、「悪い意味」で大違いだと感じてしまうのは自分だけでしょうか...?</p>
<p>
Appleらしい見た目の演出も大切でしょうが、環境にもっと配慮した梱包を考えてほしいな、と思う次第...</p>
</blockquote>
<p>Apple は先日、‘<a href="http://www.apple.com/hotnews/agreenerapple/" title="Apple - A Greener Apple">A Greener Apple</a>’ という発表をし、環境問題への取り組みを積極的に行ってると述べていました。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://ascii.jp/elem/000/000/032/32781/">ASCII.jp - ジョブズ、アップルの環境問題への取り組みを強調</a></li>
<li><a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/04/news007.html">ITmedia News：ジョブズ氏、環境保護推進計画を発表</a></li>
</ul>
</div>
<p>そんなことを言ってるくらいだから、確かに環境に配慮して欲しいよね、と初めは思ったのですが、ふと、<a href="http://www.j-cast.com/2007/04/28007268.html" title="J-CAST ニュース : 「古紙100%再生紙は環境にやさしい」はウソでした">古紙 100% の再生紙は環境に優しくない</a>という先日のニュースを思い出しました。環境問題はイメージ先行の部分も大きく、実際にはイメージと実態が異なることがよくあります。</p>
<p>そこで、発泡スチロールは環境によくないようなイメージがあるけど、実際にはどうなんだろうと思って調べてみました。
<!-- more --></p>
<h4>実はかえって環境負荷の高い古紙 100%リサイクル再生紙</h4>
<p>単純にリサイクルすれば環境に良さそうと考えるのはおめでたい話で、実際には総合的なコストを考えないと環境問題は語れないというのは、<a href="http://www.yasuienv.net/">市民のための環境学ガイド</a>あたりを読んでいる人は知っていることでしょう。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88" title="ライフサイクルコスト - Wikipedia">ライフサイクルコスト (LCC)</a> とか、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88" title="ライフサイクルアセスメント - Wikipedia">ライフサイクルアセスメント (LCA)</a> とかいう考え方です。</p>
<p>古紙 100% 再生紙についても以前からそのような話がありましたが、そうした認識が、<a href="http://www.np-g.com/news/news07042401.html" title="再生紙ラインナップを再編、古紙100％配合製品を廃止 〜独自の環境コンセプトに基づく「グリーン・プロポーション再生紙」を発売〜">2007年4月下旬の日本製紙の発表</a>をきっかけに急に広まった気がします。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://www.np-g.com/news/news07042401.html" title="再生紙ラインナップを再編、古紙100％配合製品を廃止 〜独自の環境コンセプトに基づく「グリーン・プロポーション再生紙」を発売〜">日本製紙グループ ：ニュース：再生紙ラインナップを再編、古紙100％配合製品を廃止</a></li>
<li><a href="http://www.j-cast.com/2007/04/28007268.html">J-CAST ニュース : 「古紙100%再生紙は環境にやさしい」はウソでした</a></li>
<li><a href="http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070425/sng070425002.htm" title="１００％再生紙、実は「環境に厳しい」　日本製紙が廃止へ｜産業｜経済｜Sankei WEB">１００％再生紙、実は「環境に厳しい」　日本製紙が廃止へ｜Sankei WEB</a>（<a href="http://megalodon.jp/?url=http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070425/sng070425002.htm&amp;date=20070529134417" title="(cache) １００％再生紙、実は「環境に厳しい」　日本製紙が廃止へ｜産業｜経済｜Sankei WEB">ウェブ魚拓</a>）</li>
<li><a href="http://www.asahi.com/life/update/0424/TKY200704240323.html" title="asahi.com：実は燃料大量消費、１００％再生紙を廃止へ　日本製紙 - 暮らし">asahi.com：実は燃料大量消費、１００％再生紙を廃止へ　日本製紙</a>（<a href="http://megalodon.jp/?url=http://www.asahi.com/life/update/0424/TKY200704240323.html&amp;date=20070424200546" title="(cache) asahi.com：実は燃料大量消費、１００％再生紙を廃止へ　日本製紙 - 暮らし">ウェブ魚拓</a>）</li>
</ul>
</div>
<p>ちょっと誤解している人がいるかもしれないので、補足しておきますが、古紙をリサイクルすることが即、環境に悪い、という単純な話ではないことです。</p>
<p>実際に、日本製紙の発表でも、<q cite="http://www.np-g.com/news/news07042401.html">古紙100％配合製品を廃止</q>という話であって、古紙の使用をやめるわけではありません。発表の中で以下のように述べられています。</p>
<blockquote cite="http://www.np-g.com/news/news07042401.html" title="日本製紙グループ：ニュース：再生紙ラインナップを再編、古紙100％配合製品を廃止 〜独自の環境コンセプトに基づく「グリーン・プロポーション再生紙」を発売〜">
<p>
古紙配合を一律何％と制限せずに、用途に応じて最適な配合率を決めて、古紙パルプを利用することが、これから紙に求められる環境対応であると判断しました。
</p>
</blockquote>
<p>このあたりの話は、森林資源や化石燃料資源の重視のし方、価格の問題、いろいろあって、本題からどんどんそれてしまうので、ここまでにしておきます。ちなみに「日本製紙 再生紙」あたりでネット検索すると、1998年のニュースリリースでこんなのが先に出てきました…。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://www.np-g.com/news/news98081801.html">日本製紙グループ：ニュース：環境に優しい古紙100％再生紙「リサイクル100シリーズ」が完成</a></li>
</ul>
</div>
<p>この時点では本当に優しかったのでしょうか、それともイメージ先行だったのでしょうか…。</p>
<h4>発泡スチロールの環境負荷は</h4>
<p>検索すると、<a href="http://www.asahikasei-kk.co.jp/">発泡スチロールの旭化成株式会社</a>の<a href="http://www.asahikasei-kk.co.jp/index5.htm" title="発泡スチロールの旭化成株式会社 - 発泡スチロールＱ＆Ａ">発泡スチロールＱ＆Ａ</a>あたりが出てきますが、元々は<a href="http://www.jepsra.gr.jp/" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会">発泡スチロール再資源化協会</a>の<a href="http://www.jepsra.gr.jp/qa/" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - Q&amp;A">Q&amp;A</a>に載っているもののようなので、そちらを参照します。なお、旭化成といっても、<a href="http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/" title="旭化成株式会社">イヒ！の旭化成</a>とは違う会社のようです。</p>
<p>発泡スチロール再資源化協会のサイトでは、環境負荷について以下のような説明があります。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://www.jepsra.gr.jp/qa/kankyo9.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールの地球環境への負荷はどのようになっていますか?">発泡スチロール Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールの地球環境への負荷はどのようになっていますか?</a></li>
<li><a href="http://www.jepsra.gr.jp/material/lca.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - ライフサイクル評価">発泡スチロール再資源化協会 - ライフサイクル評価</a></li>
</ul>
</div>
<blockquote cite="http://www.jepsra.gr.jp/material/lca.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - ライフサイクル評価">
<p>
ドイツ学際研究共同体の研究によれば、発泡スチロールはエネルギー消費、大気汚染、水質汚濁、地球温暖化要素のいずれにおいても、パルプモールドや段ボールより負荷が少ないという結果が出ています。発泡スチロールは、地球環境に与える影響の点からも優れた製品なのです。
</p>
</blockquote>
<p>単位重量当たりでは段ボールより負荷が大きいのですが、発泡スチロールは軽くて嵩が大きくできるため、実際に使う原料は少なくて済むことの効果が大きいようです。</p>
<p>ところで、発泡スチロール (<abbr title="Expanded Polystyrene">EPS</abbr>) の <abbr title="Life Cycle Assessment">LCA</abbr> に言及しているところを探してみると、この 1992年のドイツ学際研究共同体の研究を引いてきているところが大多数です。大抵が業界団体か発泡スチロール・発泡スチレンのメーカーです。</p>
<p>ちょっと都合のいい解釈や偏りもあるのではないかと思って他の資料も探していたところ、<a href="http://www.jbmia.or.jp/~tc/rep-lca-tanaka-F.pdf">包装用緩衝材の LCA 研究報告 (PDF)</a> というものがありました。段ボールと発泡スチロールの比較がなされています。（PDF を開くのが嫌な方は <a href="http://www.google.com/search?q=cache:YjMy5Hjznt4J:www.jbmia.or.jp/~tc/rep-lca-tanaka-F.pdf&amp;hl=ja&amp;ct=clnk&amp;cd=18&amp;lr=lang_ja" title="包装用緩衝材の LCA 研究報告 HTML変換版">Google による HTML 変換バージョン</a>をどうぞ。ただし、図表が若干抜け落ちています。）</p>
<p>平成15年 (2003年) の報告で、<a href="http://www.jbmia.or.jp/">ビジネス機械・情報システム産業協会</a>という著名な電機会社等を含む企業からなる団体の報告です。発泡スチロールの業界による説明よりは中立性がありそうです。</p>
<p>報告を読み込んでみたのですが、私の結論を先に書いてしまうと、やはり単純に段ボールが優位、発泡スチロールが優位とは言えないものになりました。同じ重量では段ボールに有利な結果が出ているのですが、比較して意味があるのは、製品1つあたりに使われる量になるので、同じ重量のことは考えてもしかたありません。</p>
<p>製品そのものの重量が重くなってくるにつれて、梱包材の段ボール／発泡スチロールの重量比は増加傾向、つまり重い製品を支えるために段ボールの方がよりしっかり重い梱包材が必要になる傾向があるため、発泡スチロールに優位性が出てくるようです。</p>
<h5>包装用緩衝材の LCA 研究報告の細かい検討</h5>
<p>この報告には、なぜか 2つの結論が載せられています。</p>
<p>第1章では、重量 23kg のレーザプリンタの梱包材をサンプルとして計算され、段ボールの方が環境負荷が少ないという結論になっています。</p>
<p>それに対し、第2章では、様々な製品の梱包材を検討し、エネルギー消費量では、製品重量 2〜5kg を越える場合は発泡スチロールが優位という結論になっています。</p>
<p>ただし、目次では第2章は参考資料扱いになっています。第2章は前述の<a href="http://www.jepsra.gr.jp/" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会">発泡スチロール再資源化協会</a>の技術委員会での調査をベースにしているそうで、そのために中立性を若干欠くため、参考資料扱いになっているのではないかと思われます。</p>
<p>第1章と第2章で異なる結論を出しているようにも思われますが、資料をよく読み込んでみると、いずれにせよ、梱包材の質量次第で有利不利が決まることがわかります。</p>
<h6>包装用緩衝材の LCA 研究報告第1章の検討</h6>
<p>第1章8節のまとめの考察には以下のようにあります。（強調部はこちらで付加）</p>
<blockquote cite="(http://www.jbmia.or.jp/~tc/rep-lca-tanaka-F.pdf" title="包装用緩衝材の LCA 研究報告">
<p>
<em>排出 CO<sub>2</sub>について、段ボール緩衝材を EPS 緩衝材と比較すると、単位質量当たりで約 1/10、製品１台当たりで約 1/3 に減少しており、EPS 緩衝材より段ボール緩衝材は環境負荷が少ない</em>ことがわかる。但し、これは包装部材の納品までの工程であり、使用後の回収及び廃棄、CO<sub>2</sub>以外の排出物質は含まれておらず、今後の研究課題としたい。</p>
<p>また、今回の<em>調査サンプルの段ボール緩衝材は、EPS 緩衝材を使用していた包装仕様から包装外観寸法を変えずに設計されている</em>ため、緩衝能力の差については考慮していない。従って、EPS 緩衝材についても薄肉化等の改善の余地が残されているものと思われる。</p>
</blockquote>
<p>この結論部でちょっと意図的なものがあるのかもしれないと感じてしまうのは、段ボールの優位性がより目立つ排出 CO<sub>2</sub> にしか言及していないことです。データ自体には投入熱量（消費エネルギー）の数字もあって、そちらの比較では製品1台当たりで約 1/2 の減少となります。また、単位質量当たりの比較をわざわざ取り上げていますが、実際に使われる量が問題なのであって、比較として取り上げる意味があるのかという点にも疑問を感じます。</p>
<p>第1章でサンプルとなっている梱包材の質量は、発泡スチロールが 337g、段ボールが 1220g で、その重量比は 3.62倍となっています。第2章のデータでは、様々な製品の梱包材の重量比が示されていますが、最大のテレビでは 15倍程度となっており、その場合は、排出 CO<sub>2</sub> の点からも、消費エネルギーの点からも発泡スチロールが有利です。</p>
<p>計算してみたところ、第1章のデータからは、消費エネルギーで段ボール／発泡スチロール重量比が約7.6倍、排出 CO<sub>2</sub> で約10.8倍を超えると、発泡スチロールが有利になってきます。</p>
<p>第1章には、発泡スチロールの半分が再生発泡スチロールだった場合の排出 CO<sub>2</sub> の数字もあり、それによると、重量比約7.7倍が境目になります。消費エネルギーについてはデータがないのでわかりませんが、CO<sub>2</sub> と同程度の比率でエネルギーが減らせると仮定すると、重量比約5.4倍が境目ということになります。</p>
<table summary="発泡スチロール・段ボールの ICC 分岐点 その1" style="text-align: center;">
<thead>
<tr>
    <th></th>
    <th>段ボール/発泡スチロール [重量比]</th>
    <th>段ボール/再生発泡スチロール (50%使用)</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
    <th>消費エネルギー</th>
    <td>7.6</td>
    <td>5.4?</td>
</tr>
<tr>
    <th>排出 CO<sub>2</sub></th>
    <td>10.8</td>
    <td>7.7</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>ここで使われているサンプルは、引用箇所強調部にあるように<q cite="http://www.jbmia.or.jp/~tc/rep-lca-tanaka-F.pdf">段ボール緩衝材は、EPS 緩衝材を使用していた包装仕様から包装外観寸法を変えずに設計されている</q>ため、重量比は 3.62倍となっていますが、発泡スチロール梱包材の軽量化がはかれれば、段ボールより有利になる場合も出てくるものと考えられます。</p>
<h6>包装用緩衝材の LCA 研究報告第2章の検討</h6>
<p>次に、2章4節「結言」部分を引用してみます。（強調部はこちらで付加）</p>
<blockquote cite="http://www.jbmia.or.jp/~tc/rep-lca-tanaka-F.pdf" title="包装用緩衝材の LCA 研究報告">
<p>
包装材としての単位重量あたりのエネルギ消費量は、EPS 成形品が紙系包装材(段ボール)に比較し、約5倍と高いが、EPS は単位体積当たりの重量が非常に軽量であることに加え、包装材は容積が機能と等価であるとの認識もあることから、<em>単に重量当たりのエネルギ議論は意味がない</em>。 EPS とダンボールは、本来それ自身が持つ特性から、お互いに機能を補完すべき関係にあるがどちらを主たる包装材として用いるかは、エネルギ消費量から見たとき、図4 にあるよう、<em>被包装製品の重量が2~5 kg 以下では段ボールとその加工品が優位であり、それを越える場合はEPS の方が優位</em>であると言える。
</p>
</blockquote>
<p>ここでは、内容物の重量 2〜5kg というのが境目となっています。とりあえずこの結論に従えば、今回の例に挙がった MacBook の本体重量を考えると、どちらとも言えない感じですね。iMac や Mac Pro になると、発泡スチロールの方がよいということになります。</p>
<p>内容物の重量 2〜5kgという結論がどこから出てきたかというと、エネルギー消費量についての段ボール／発泡スチロール重量比で、約5.1倍が境目になっていることからのようです。種々の製品のデータでは、図4のグラフから重量 2〜5kg のものが重量比 5倍前後という算出がされ、製品重量が増えるに連れ、重量比は大きくなる傾向があることが示されています。</p>
<p>なお、第2章ではデータには存在する CO<sub>2</sub> 発生量に言及されておらず、第1章とは逆の意図性を感じます。CO<sub>2</sub> に着目すると、重量比約11.1倍が分岐点です。</p>
<table summary="発泡スチロール・段ボールの ICC 分岐点 その1" style="text-align: center;">
<thead>
<tr>
    <th></th>
    <th>段ボール/発泡スチロール [重量比]</th>
    <th>段ボール/再生発泡スチロール</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
    <th>消費エネルギー</th>
    <td>5.1</td>
    <td>データなし</td>
</tr>
<tr>
    <th>排出 CO<sub>2</sub></th>
    <td>11.1</td>
    <td>データなし</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>こうして見ると、第1章も第2章も CO<sub>2</sub> についての結論はほとんど同じで、消費エネルギーについては 7.6  と 5.1 と若干数値が異なりますが、この辺りの見積もりは、各過程における算出値や、どこまでが計算に含まれるのかにもよるので、多少のぶれが出てくるのはしかたないものと思われます。</p>
<p>これまでに梱包材の重量比が効いてくると述べていますが、資料中の表2-3-3の値を製品重量の重い順に並び替えて、参考までに挙げておきます。</p>
<table summary="梱包材の重量比" style="text-align: center;">
<thead>
<tr>
    <th>被包装粧品</th>
    <th>商品重量 [kg]</th>
    <th>発泡スチロール [g]</th>
    <th>紙系包材 [g]</th>
    <th>発泡スチロール/紙系包材 [重量比]</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
    <th>エアコン</th>
    <td>65</td>
    <td>108</td>
    <td>1140</td>
    <td>10.6</td>
</tr>
<tr>
    <th>エアコン室外機</th>
    <td>32</td>
    <td>230</td>
    <td>1150</td>
    <td>5.0</td>
</tr>
<tr>
    <th>モニタ (18インチ)</th>
    <td>32</td>
    <td>860</td>
    <td>4800</td>
    <td>5.6</td>
</tr>
<tr>
    <th>TV (21インチ)</th>
    <td>23.4</td>
    <td>240</td>
    <td>3500</td>
    <td>14.6</td>
</tr>
<tr>
    <th>TV (15インチ)</th>
    <td>14.7</td>
    <td>169</td>
    <td>2600</td>
    <td>15.4</td>
</tr>
<tr>
    <th>プリンタ</th>
    <td>15</td>
    <td>160</td>
    <td>990</td>
    <td>6.2</td>
</tr>
<tr>
    <th>ビデオデッキ</th>
    <td>11.3</td>
    <td>208</td>
    <td>1140</td>
    <td>10.6</td>
</tr>
<tr>
    <th>エアコン室内機</th>
    <td>7.5</td>
    <td>160</td>
    <td>700</td>
    <td>4.4</td>
</tr>
<tr>
    <th>CD-ROM</th>
    <td>6</td>
    <td>272</td>
    <td>1107</td>
    <td>4.1</td>
</tr>
<tr>
    <th>水洗式便座</th>
    <td>4.5</td>
    <td>200</td>
    <td>910</td>
    <td>4.6</td>
</tr>
<tr>
    <th>ジャー炊飯器</th>
    <td>3.6</td>
    <td>110</td>
    <td>300</td>
    <td>2.7</td>
</tr>
<tr>
    <th>掃除機</th>
    <td>3</td>
    <td>120</td>
    <td>220</td>
    <td>1.8</td>
</tr>
<tr>
    <th>FAX電話機</th>
    <td>2.7</td>
    <td>68</td>
    <td>314</td>
    <td>4.5</td>
</tr>
<tr>
    <th>ハイビジョンチューナ</th>
    <td>2</td>
    <td>80</td>
    <td>410</td>
    <td>5.1</td>
</tr>
<tr>
    <th>アイロン</th>
    <td>1</td>
    <td>20</td>
    <td>30</td>
    <td>1.5</td>
</tr>
<tr>
    <th>デジカメ</th>
    <td>0.6</td>
    <td>50</td>
    <td>182</td>
    <td>3.6</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h5>包装用緩衝材の LCA 研究報告の検討まとめ</h5>
<p>既に結論は述べましたが、梱包材としては段ボール、発泡スチロールのどちらかが絶対的に優位とは言えないのが現状だと思います。簡単にどちらが優位との結論が出せないからこそ、超企業の技術委員会の場で「包装用緩衝材の LCA 研究報告」をまとめる必要もあったのでしょう。</p>
<p>梱包材の重量比だけでなく、今後の技術の進歩や情勢の変化によって見積もり変わってくる要素も少なくないでしょう。現時点、わかる範囲のデータではこういうことが言える、という程度なのではないでしょうか。例えば、この報告のデータには使用後のコストは考慮されていないようですし、CO<sub>2</sub>・投入エネルギー以外の要素については考慮されていません。資料だけからはよくわからない点としては、段ボールの再生紙利用率や、再生紙を使っていた場合にどこまでそのコストが算入されているのか等もあります。将来的な要素で言えば、現時点では発泡スチロールはダンボールに比べればリサイクル率が劣りますが、リサイクル率が改善されれば、発泡スチロールの方が有利になってくるということもあるでしょう。</p>
<p>段ボール材の優位性が必ずしもあるとは限らないのに、発泡スチロールを廃止したメーカーが少なからず存在するのは、実際の環境負荷というよりも、環境ホルモンなどの汚名も着せられ印象の悪かった発泡スチロールをやめることによる良いイメージ作りの側面が大きかったのではないかと思います。</p>
<p>しかし、この話、もっと簡単に結論が出せるかと思ったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。環境問題のようないろいろな要素が絡んでくる問題は、簡単には答えが出せませんね。</p>
<p>一応ここまで書いてきましたが、私はこの問題の専門家でもなんでもないので、誤読している点や間違っている情報等あるようでしたら、ぜひお知らせください。</p>
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166601318/ref=nosim?ie=UTF8&amp;tag=travellersinn-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=4166601318"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4166601318.09._SL200_SCLZZZZZZZ_.jpg" width="125" height="200" alt="Amazon.co.jp： リサイクル幻想: 本: 武田 邦彦" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=travellersinn-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4166601318" width="1" height="1" alt="" />
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<h4>おまけ：発泡スチロールにまつわる誤解？（2007年5月30日追記）</h4>
<p>発泡スチロールに悪者のイメージが付きまとっていたのは、燃やすと有毒ガスが出たり、ダイオキシンが発生したりするのではないか、とか、環境ホルモンと呼ばれた内分泌系撹乱物質を溶出させるのではないか、という疑惑によるものが大きいのではないかと思います。</p>
<h5>ダイオキシンは発生するのか</h5>
<p>発泡スチロールは、ポリスチレンをブタン等の炭化水素ガスで発泡させたものですが、成分に塩素は含まれておらず、炭素と水素で構成されているということです。<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%BF%E3%83%B3" title="ブタン - Wikipedia">ブタン</a>も同様です。炭素と水素は燃やせば、それぞれ(二)酸化炭素と水になるだけです。</p>
<p><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%AC%E3%83%B3" title="スチレン - Wikipedia">スチレン</a>の化学式は C<sub>6</sub>H<sub>5</sub>C<sub>2</sub>H、明らかに炭素と水素しか含まれていません。</p>
<p>むしろ、紙は燃やせばダイオキシンを出すことが多いです（ここではダイオキシンの毒性はさておき）。紙を白くするための塩素系の漂白剤の残留が原因ではないかという話です。ちなみにタバコの煙には由来不明ですがダイオキシンが含まれているそうです<sup id="fnref:DXNInvtry"><a href="#fn:DXNInvtry" rel="footnote">1</a></sup>。</p>
<p>ただ、ポリスチレンが炭素と水素しか含まないから問題ないじゃないか、というと、そう簡単な話でもなさそうです。ポリスチレンのようなベンゼン環を含むものと HCl を燃やしたところダイオキシンが大量に発生したという話があります<sup id="fnref:FireDXNAgain"><a href="#fn:FireDXNAgain" rel="footnote">2</a></sup>。これが正しいとすると、他のゴミと燃やすことによって、ダイオキシンを発生させる可能性があることになります。</p>
<blockquote cite="http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/FireDXNAgain.htm" title="久しぶりのダイオキシン　市民のための環境学ガイド">
<p>
「塩素量で決まる」、これが大体の原則だと思っていたら、この間、国立環境研究所の安原さんの実験結果を知って、「多少違うのか」、と思い始めた。安原さんの主張は、ダイオキシン発生には、やはりベンゼン環が必要だと言うのだ。確かに、私自身も、大分以前は、化学的常識としてそう考えていた。</p>
<p>安原さんの実験は、こんな感じだ。</p>
<ul>
<li>新聞紙＋食塩を燃やす＝ダイオキシン大量発生。</li>
<li>塩ビから添加物を全部除去したものを燃やす＝ダイオキシン発生ほぼゼロ。</li>
<li>ポリスチレン（ベンゼン環大量）＋ＨＣｌを燃やす＝ダイオキシン大量発生。</li>
<li>ポリエチレン（ベンゼン環なし）＋ＨＣｌを燃やす＝ダイオキシン発生ほぼゼロ。</li>
</ul>
<p>
発生したものには、確かにベンゼン環が含まれている。
</p>
</blockquote>
<p>一方、発泡スチロール再資源化協会の Q&amp;A<sup id="fnref:JEPSRA_QA6"><a href="#fn:JEPSRA_QA6" rel="footnote">3</a></sup> によると、ダイオキシンは発生するものの、非常に少ない、となっています。</p>
<blockquote cite="http://www.jepsra.gr.jp/qa/kankyo6.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - Q&A〈環境編〉発泡スチロールを燃やすとダイオキシンが発生しますか?">
<p>
国の定める燃焼条件で、微量の塩分が付着した使用済み発泡スチロールを燃焼した結果は、国の規制値（平成14年：10ng/立方メートル）の3/1000という極めて低い値でした。
</p>
</blockquote>
<p>というわけで、発泡スチロールは、塩素を含まないので問題ないかと思っていたのですが、こちらもそう単純な話でもなく、他の塩素を含む物質と燃やされることで、多かれ少なかれダイオキシンを発生させることにはなりそうです。</p>
<p>ただ、近年の焼却炉は性能が上がってダイオキシン類を出さなくなっており、さらに<a href="http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO105.html">ダイオキシン類対策特別措置法</a>によって、排出基準が非常に厳しくなったので<sup id="fnref:env_go-DXN_regulation"><a href="#fn:env_go-DXN_regulation" rel="footnote">4</a></sup>、問題となることは少なそうです。ダイオキシン類対策特別措置法の概要については<a href="http://www.pref.kochi.jp/~kankyou/dioxin/gaiyou.htm" title="高知県文化環境部環境保全課 - ダイオキシン類対策特別措置法の概要">高知県のサイト</a>が比較的まとまっていました。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://www.pref.kochi.jp/~kankyou/dioxin/gaiyou.htm">高知県文化環境部環境保全課 - ダイオキシン類対策特別措置法の概要</a></li>
</ul>
</div>
<h5>環境ホルモン?</h5>
<p>「環境ホルモン」という言葉は一昔前に一世を風靡しましたが、それから10年以上経った現在でもよくわからない部分が多く、過剰に危険性があおられていた面も少なくないと思われます。もちろん、研究の結果、実際に使用中止に至った物質ももちろんありますが、環境ホルモンという言葉で一括りにして論じられるような問題ではないのでしょう。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E5%88%86%E6%B3%8C%E6%94%AA%E4%B9%B1%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%89%A9%E8%B3%AA">内分泌攪乱化学物質 - Wikipedia</a></li>
<li><a href="http://lookleap.com/www3.nhk.or.jp/a2" title="http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2006q2/20060628.html">ためしてガッテン：過去の放送：？にお答えします　環境ホルモン</a></li>
</ul>
</div>
<p>発泡スチロールにおいて環境ホルモンの嫌疑がかけられていたスチレンダイマーおよびトリマーについては、研究の結果、環境省の「「内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質」から外されているとのことです。</p>
<div class="exref">
<ul>
<li><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E6%B3%A1%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB#.E7.92.B0.E5.A2.83.E3.83.9B.E3.83.AB.E3.83.A2.E3.83.B3.E9.A2.A8.E8.A9.95.E8.A2.AB.E5.AE.B3" title="発泡スチロール - Wikipedia">環境ホルモン風評被害 - 発泡スチロール - Wikipedia</a></li>
<li><a href="http://www.jepsra.gr.jp/qa/kankyo8.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールには環境ホルモンは含まれていませんか？">発泡スチロール Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールには環境ホルモンは含まれていませんか？</a></li>
</ul>
</div>
<div class="footnotes">
<hr />
<ol>
<li id="fn:DXNInvtry">
<p><a href="http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/DXNInvtry.htm" title="ダイオキシンインベントリ　市民のための環境学ガイド">ダイオキシンサマリー（発生量編） 市民のための環境学ガイド</a>&#160;<a href="#fnref:DXNInvtry" rev="footnote">&#8617;</a></p>
</li>
<li id="fn:FireDXNAgain">
<p><a href="http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/FireDXNAgain.htm">久しぶりのダイオキシン　市民のための環境学ガイド</a>&#160;<a href="#fnref:FireDXNAgain" rev="footnote">&#8617;</a></p>
</li>
<li id="fn:JEPSRA_QA6">
<p><a href="http://www.jepsra.gr.jp/qa/kankyo6.html" title="JEPSRA 発泡スチロール再資源化協会 - Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールを燃やすとダイオキシンが発生しますか?">発泡スチロール Q&amp;A〈環境編〉発泡スチロールを燃やすとダイオキシンが発生しますか?</a>&#160;<a href="#fnref:JEPSRA_QA6" rev="footnote">&#8617;</a></p>
</li>
<li id="fn:env_go-DXN_regulation">
<p><a href="http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=2585&amp;hou_id=928">環境省 - ダイオキシン類に係る指定物質排出施設及び指定物質抑制基準の対応</a>&#160;<a href="#fnref:env_go-DXN_regulation" rev="footnote">&#8617;</a></p>
</li>
</ol>
</div>

]]>
</content:encoded>
</item>

</rdf:RDF>