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2008/01/29

egword・egbridge が販売・開発終了(涙)

びっくりしました。MacBook Air 発表なんかよりずっとびっくりしました。(MacBook Air は噂されてたこともありますが。)ITmedia 経由で知りましたが、egword・egbridge が販売・開発終了です。12

ERGOSOFT

エルゴソフトと言えば、知る人ぞ知るコーエーの子会社ですが3、Mac OS のことを知り尽くし、非常に高い開発力を持つ会社として(勝手に)一目置いていました。

旧 Mac OS の日本語入力環境、漢字Talk が出る以前に EGWORD と EGBRIDGE を提供していましたし4、本家 Apple のことえりよりも早くヒラギノ2万文字に対応し、2002年の Macworld でジョブズに紹介されたのも EGWORD と EGBRIDGE でした56。(あまり昔のことは詳しくないのでもしかしたら他にもあるかもしれませんが、)Steve Jobs 復帰後の基調講演で紹介されたソフトウェアで日本発のものはエルゴソフトだけなのではないでしょうか。(Sony は HD カメラでの登場でしたし。)これまでのスティーブ・ジョブズの基調講演の壇上で紹介されたソフトウェアといえば、大物の Adobe や Microsoft が中心です。その中で取り上げられたのはエルゴソフトの開発力が高く評価されたからこそだと思っています。

続いて紹介されたのが、Mac OS X に搭載された優れた日本語機能、ヒラギノ 2 万文字を利用可能にするエルゴソフトウェア社の日本語入力プログラム EGBRIDGE と、同じくヒラギノ 2 万文字に対応するワープロの EGWORD だ。同社の襟川陽一社長は、「わたなべさんに耳寄りな話です」と切り出し、これまでの日本語入力プログラムでは 3 種類の候補しか表示されなかった「わたなべ」という文字が、EGBRIDGE では 24 種類もの候補から選べると紹介した。

続いて、ヒラギノ2万文字をフルに使うことで、MacはもちろんWindowsの世界でも実現していなかったフォント環境を提供しているエルゴソフトのソリューションが紹介された。プレゼンテーションの壇上に上がったのは、エルゴソフトのCEO、襟川陽一氏、というよりは、光栄の“シブサワコウ”といったほうがいいかもしれない。襟川氏は、日本語入力プログラムの『EGBRIDGE』と対応ワープロ『EGWORD』のデモを行ない、異字体のサポートで渡辺の「辺」や高橋「高」など、それぞれの由緒正しい表示が可能になったことを強調、「これはWindowsにはできない!Macはすごい!」と連発した。

Apple 自身より Mac OS X のことを知り尽くしているのではないかと思うほどの開発力を持った会社が、Mac OS での開発から去ってしまうのは悲しいことです。Mac OS X でまともに日本語の縦書きに対応していて、巨大な文書ファイルをストレスなく編集できる7唯一のワープロソフトである egword が販売終了になってしまうのは、極めて惜しまれます(MS Word のことは頭にありません)。ここで詳しくは触れませんが、egbridge も素晴らしいインプットメソッドでした。これらの資産がなくなってしまうのは、返す返すも残念でなりません。せめて開発力だけ考えても、製品は継続できなくても Apple はエルゴソフトを買収したらいいんじゃないか?と思ってしまいます。

しかし、なぜ開発だけでなく販売もいきなり終了なんでしょうか。この販売終了は前もって知られていたのでしょうか…。

売り切れたのか、エルゴソフトが在庫を引き上げたのか、Amazon では既に品切れです8。価格.com でも取り扱いなしです9。他でも見当たりませんでした。じきにオークションで高値が付き始めそうです。

それにしても残念です。

egword/egbridge 開発者の方のコメント

egword/egbridge 開発者の方10が今回のことに関してブログで述べられていました。

私が作っていたのははegwordという日本語ワードプロセッサとegbridgeという日本語入力システム。どちらもMacでしか動かないMac専用のソフトウェアです。この縦書きのメッセージもegword で書いてあります。24年という長い歴史に幕を降ろすことになり大変申し訳なく思っています。

すでに多くのメンバーが違う道を歩み始めています。私は3月末で退職する予定です。長年ご支援いただきましたユーザの方には心より御礼申し上げます。

今までありがとうございました。これからも頑張ってください。


  1. エルゴソフト HOME魚拓] / エルゴソフト egword、egbridge パッケージソフト事業終了のお知らせ魚拓] / 株式会社コーエー 当社連結子会社における事業撤退に関するお知らせ(PDF) 

  2. エルゴソフトがパッケージソフト事業を終了 - egword / egbridge 24年の歴史に幕 | パソコン | マイコミジャーナル 

  3. あの「信長の野望」「三國志」の光栄の子会社です。参照:エルゴソフト 会社概要 

  4. 久しぶりの「漢字Talk1.0」は面白い! | None | Macテクノロジー研究所エルゴソフト 会社概要 - 沿革魚拓] 

  5. Mactopia Japan : Apple's Eye - NO.62 EXPO 雑記 : MACWORLD EXPO/TOKYO を振り返る 

  6. ASCII.jp - 【Macworld Tokyo 2002 Vol.1】Macworld Tokyo 2002開催??Mac OS XがBluetooth対応、10GB iPod登場、そしてiMacは値上げ! 

  7. Mac専用日本語ワープロソフト“egword Universal 2” | 製品情報 - ユニバーサルバイナリ対応高速日本語ワープロ | エルゴソフト魚拓] / アップル - インタビューズ - 株式会社エルゴソフト アップルジャパンによるエルゴソフト開発者へのインタビュー 

  8. Amazon.co.jp: egword Universal 2 

  9. 価格.com - エルゴソフト egword Universal 2 価格比較 

  10. egword/egbridge と歩んだ歴史が語られています。ちょっとしんみりしました:Cocoa を飲んで、ほっとして。: プログラマ35歳定年説 

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2007/11/09

Boot Camp アシスタントをインストールするユーティリティ

Boot Camp Assistant が /Applications/Utilities に見当たらない場合1に、Boot Camp Assistant をシステムディスクから簡単にインストールするユーティリティを作ってみました。

難しいことはしてません。BootCamp.pkg を探してきて、立ち上げるだけのアプリケーションです。Terminal で打ったり、Finder で不可視ディレクトリを開いたりする手間を省いているだけです。AppleScript で書いてます。

必要条件

  • Mac OS X v.10.5 Leopard
  • Leopard のインストールディスク(Mac OS X Install Disc 1、もしくは Mac OS X Install DVD のような名前のディスク)
ポスト @ 3:26:29 | , , | 「このエントリーを含むはてなブックマーク」ボタン この記事「Boot Camp アシスタントをインストールするユーティリティ」を含むはてなブックマークの数

2007/06/13

ウェブ時代を感じた Apple Design Awards 2007

7つのカテゴリで競われたアップルのデザインアワードですが、偶然なのか時代なのか、ウェブサイト制作に関わるアプリケーションがいくつも受賞していました。

もっと読む...

ポスト @ 17:02:10 , 修正 @ 2007/07/13 1:57:52 | , , , | 「このエントリーを含むはてなブックマーク」ボタン この記事「ウェブ時代を感じた Apple Design Awards 2007」を含むはてなブックマークの数

2007/05/16

Apple Mail (Mail.app) で添付ファイル付きのメールを振り分ける方法

Mail.app のルールとスマートボックスは使える条件が同じではない

野尻さんの「拝啓 アップル様」 Mac OS X 10.4.8へのフィードバックを、たまたま眺めていたら、こんな機能要望を見つけました。

Mail 2.1:ルールに添付ファイルの有無が欲しい (2007/01/18)

環境設定の「ルール」では、さまざまな条件でメールを処理できます。この条件に「添付ファイル あり」と「添付ファイル なし」を加えてください。

確認してみると、Apple Mail (Mail.app) のスマートメールボックスには、「添付ファイルを含んでいる」という条件があるのに、Mail の環境設定の「ルール」の条件にはなぜかありません。

この他にも、ルールには存在してスマートメールボックスにはない条件や、その逆の条件もあるので、このあたりが次の Mac OS X 10.5 Leopard で改善されると嬉しいですね。

Mail.app のルールで添付ファイルを振り分ける方法

とりあえず、現状の Mac OS X 10.4.x Tiger 上でも、他の似たようなルールをうまく設定して、添付ファイル付きメッセージを振り分けることができます。以下のようなルールです。

「いずれかの添付ファイル名が」「.」「を含む」

Mail.app ルール設定:「いずれかの添付ファイル名が」「.」「を含む」

つまり、大概のファイル名にはドットが含まれていることに着目し、振分けを行っているわけです。もちろん拡張子なしのファイル、つまりファイル名にドットを含まない場合はこの方法では振り分けられませんが、今時そういうファイルは滅多にないと思います(多分)。

追記:コメント欄にてマカーさんより、普通に拡張子なしファイルで送っている旨のコメントがありました。失礼しました。環境によってはそういう使い方も十分にありますね。その場合にはこの方法は役に立ちません。ところで、それに関連し、開発の中止していない Mac OS X で使えるメーラで、リソースフォークがちゃんと扱えるものはどのくらいあるのだろうと疑問がふと浮かびました。Mail.app、GyazMail は大丈夫なようです。Thunderbird はダメそうな気がしますがどうなんでしょう。

でも、スマートメールボックスの方が便利

ここまで書いておいてなんですが、私としては添付ファイル付きのメールは、ルールを使って物理的に他のメールボックスに振り分けてしまうよりは、スマートメールボックスを使って抽出する方が好みです。

ルールを使って移動してしまうと、一連のやりとりの中で添付ファイル付のメッセージがあった場合、そのメッセージだけをやりとりの流れから切り離して、別の場所に移動してしまうことになります。スマートメールボックスを使えば、流れを妨げることなく、添付ファイルのあるメッセージだけを確認できるのがよいです。

添付ファイル付きメッセージを抽出するスマートメールボックス設定例

Mail.app スマートメールボックス設定:「添付ファイルを含んでいる」

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2007/04/12

ecto を Markdown Extra 記法に対応させてみた

Markdown Extra が便利なので、P_BLOG の Markdown を Markdown Extra 対応のバージョン 1.1.2 に入れ替えて使っています。(過去記事「P_BLOG の Markdown をバージョンアップ」も参照して下さい。)

しかし、ecto では、Markdown のプレビューはできても、Markdown Extra のプレビューはできないので、ちょっと不便な思いをしていました。そこで、ecto のプラグインファイルをいじって、Markdown Extra 対応にしてみました。

結局、Perl から PHP を呼び出す形になっているのですが、始めてそういうことをやってみたので、垢抜けない方法で実装してしまった気がしています。スマートな方法があれば、ご教示くださると嬉しいです。

ポスト @ 0:23:49 | , | 「このエントリーを含むはてなブックマーク」ボタン この記事「ecto を Markdown Extra 記法に対応させてみた」を含むはてなブックマークの数

2007/04/11

Google Desktop for Mac の日本語検索

デスクトップ検索に Google のパワーと便利さを

Google Desktop for Mac が発表されたので、インストールしていろいろ試しています。

なお、Google Desktop を含むいろいろな Google の Mac 用ソフトウェアは Google Software Downloads for the Mac にまとめられています。

Google Desktop for Mac の特徴

Google Desktop - Features に英語でまとめられていますが、かいつまんで紹介してみます。

  • Quick Search Box

    Commandキー(⌘)を2回連打すると、Quick Search Box という検索パネルが前面に表示されます。ctrl + space(非日本語環境では cmd + space)の Spotlight 呼び出しより、呼び出しやすくていい感じです。

    ただ、現時点では、日本語を変換して確定しようと return を押すと、検索を実行してしいます。不具合ですが、まだβ版だし、日本語版でもないので、そのうち直ると期待しましょう。

  • Gmail と Google でのウェブ検索履歴の検索

    自分の Gmail をオフラインでも検索できます。なお、その他のメールの検索としては、Apple Mail (Mail.app)、Entourage に対応し、それ以外でも Spotlight に対応しているメーラーを使っているなら恐らく検索可能です。

    (利用していれば)Google で今まで行った検索の履歴を検索することもできます(もちろんオフラインで)。

  • 多数のファイルに対応

    以下のものに加え、Spotlight に対応しているものが検索可能です。(というわけで、ネタフルさん、Spotlight はオフにしないほうがいいでしょう。)

    • Gmail
    • テキストファイル (.txt)
    • PDF
    • HTML
    • Apple Mail と Microsoft Entourage
    • iChat の会話ログ
    • Microsoft Word、Exce、PowerPoint
    • 音楽とビデオファイル(アーティスト名や曲名でも検索可=メタデータが検索できるということでしょう)
    • アドレスブックの連絡先
    • システム環境設定
    • ファイル名、フォルダ名

    ヘルプによると、検索対象フォルダ・ボリュームも Spotilght の設定に従うそうです。上記のものも Spotlight の検索対象ばかりですから、基本的には Spotlight のデータ + Gmail + Google 検索履歴、なのでしょうか。

  • 親しみのある検索結果

    検索結果は、ウェブページを Google 検索したときと同様のレイアウトで表示されます。検索語の前後の文章の表示や、ヒットした検索部分の強調も同様に行われます。

    検索結果を、メール、検索履歴、ファイル、(音楽などの)メディアファイル等のジャンルで絞り込むこともできます。

  • 賢い索引作り

    いつ検索の索引が作られているかを気にすることなく、自動的にデータの索引を作ってくれます。初回だけ時間がかかります(数時間かかるとあります)。Spotlight と同じような感じですね。

  • Google との統合

    デスクトップ(ローカルのハードディスクの)検索と Google ウェブ検索を一体化してくれるってところでしょうか。

  • 旧バージョンのファイルの保存

    ウェブ検索でキャッシュを表示できるような感じで、ローカルのファイルについてもキャッシュが保存されるので、ちょっと前のファイルの内容を確認できるというわけです。

Google Desktop for Mac のインストール条件

ヘルプの How do I install Google Desktop for Mac OS? 等に書いてありますが、

  • 1GB のハードディスク空き容量
  • Mac OS 10.4 以降

が必要とされています。なお、HFS+ フォーマットのディスクだけが対象です。

また、上でもちょっと触れましたが、Spotlight の対象ボリューム、フォルダ、ファイルが Google Desktop の検索対象にもなっているので、Spotlight は下手にオフにしないほうがよいと思われます。

インストール方法はネタフルさんがスクリーンショット付きでわかりやすいです。

ヘルプの Where is my search index stored? によると、索引ファイル(インデックスファイル)の保存場所は以下の通りです。

  • 各ユーザのインデックス:Library/Application Support/Google/Google Desktop/Index
    • FileVault 使用時: ~/.GoogleDesktop/Index
  • 全ユーザ共通のインデックス:/Library/Google/Google Desktop/Index

OS X ハッキング! 噂の「GoogleDesktop for Mac」を試すによると、容量約47GB 使用のボリュームで、インデックスファイルが約625MB ということです。

自分の場合、25GB 使用中のボリュームで試してみたら、インデックスファイルとアプリケーションで、約848MB になりました。

  • Library/Application Support/Google/Google Desktop/Index:51MB
  • /Library/Google/Google Desktop/Index:795M
  • Google Desktop.app と Google Updater.app:1.5MB

確かに空き容量は 1GB 近くは必要なようです。

日本語検索の結果はいまいち

以下のスクリーンショットの例のように、例えば「日記」と検索しても、「日」と「記」をバラバラに含むものも検索してしまいます。「こんにちは」なんかを検索すると「こ」「ん」「に」「ち」「は」をバラバラに検索するので泣けてきます。

Google Desktop 検索結果

しかし、これは検索語を "日記" のように引用府で括ってフレーズ検索にすると、比較的まともな結果が得られます(以下のスクリーンショット)。

Google Desktop 検索結果(フレーズ検索)

なぜ、日本語がこんな風にバラバラに分解されて検索されるのかは、Ngram (N-gram)のような方法を使っているからなのかもしれません。

CNET の「ライブドア、ブログ検索をN-gram方式へ--対象は2000万ブログ超」に書かれている内容が一般向けにわかりやすいでしょうか。

たとえば、「ライブドアの検索」という文章ならば、形態素解析では「ライブドア」「の」「検索」と分割する。英語では、単語と単語の間にスペースが入るので認識しやすいが、日本語の場合は、単語の辞書ファイルを用意しなくてはならない。これがN-gramの場合、Nを2文字単位と指定すれば、「ライ」「イブ」「ブド」「ドア」「アの」「の検」「検索」と分割し、それぞれを単語として扱う。強制的に分割するので、別途辞書ファイルを用意する必要がない。

Spotlight は、ことえりと共通の辞書を利用して、形態素解析をしているんじゃないかと思うのですが、Google Desktop はアプリケーションサイズが小さいしオフラインでも動くので、形態素解析まではしてないんでしょうね。Google のウェブ検索では、サーバ側で形態素解析しているように思えます。Windows 版の Desktop Search ではどうしているのでしょうか。

いずれにせよ、まだ英語のβ版なので、この段階であまり期待しすぎるのは酷というものかもしれません。

関連サイト

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2007/01/11

Correo - Thunderbird を Cocoa 化したメールクライアント?

Cocoa な Thunderbird っぽい

Correo という Cocoa ベースのオープンソースの POP/IMAP 対応メールクライアントが出ていました。

Correo

Mozilla プロジェクトによるメールクライアント Thunderbird と、Gecko 描画エンジンを用いて Cocoa で書かれたウェブブラウザ Camino の技術を元に作られているそうです。

Mac OS X のアドレスブックやキーチェーンに対応(予定)しているのが嬉しいです。Thunderbird はよいメーラだと思いますが、Cocoa ではないこともあって、OS X への統合という面ではいまいち。そのあたりの事情は Firefox も同じですね。

Camino が Cocoa な Firefox だとしたら、Correo は Cocoa な Thunderbird というところでしょうか。

Correo の Wiki を見ると、情報が詳しく書いてあります。例えば、今後のロードマップ現在のバージョン 0.1 に実装された機能の一覧がわかります。

まだ、初めてのリリースで、バージョン 0.1 なので、不具合もいろいろあるようですが(例えば、上記スクリーンショットでわかるように、リスト表示の日本語メールタイトルがデコードされていない)、今後の発展に期待したいメールソフトです。

MYCOMジャーナルでのレビューが出ました(追記)

Mac OS X 関連のレビューでは著名な海上忍さんのレビュー記事です。

一方で、同じくコードベースにThunderbirdを採用することを発表している次期Eudora(コード名「Penelope」)という、機能面で重複する可能性が高いメールクライアントも今後登場する。

FirefoxまたはCaminoを常用するユーザにとって、Cocoaのテイストを持つThunderbirdクローンは存在意義があるかもしれないが、iPhotoや.Macとの親和性はMac OS X純正のMail.appにかなわず、新機能の実装もコードベースを依存するThunderbirdの後追いになる。実際のところ、機能面やユーザ層の厚みで先行するMail.appやThunderbird、Eudora後継という一枚看板を背負ったPenelopeと併走を続けることは、なかなか難しいのではなかろうか。

上で指摘されるまで失念していたのですが、そういえば Eudora が Thundirbird ベースになるというニュースがありました。2007年上半期の正式リリースを目指しているという話でしたので、予定通りリリースされるなら、手強いライバルになりそうです。

Cocoa なメールソフトといえば Gyazmail

Cocoa なメールソフトといえば GyazMail を忘れてはなりません。

年明けにバージョン 1.5 がリリースされ、ついに待望の IMAP 対応を果たしました。2,100円のシェアウェアですが、細かい設定がいろいろでき、値段分以上の価値は十分あると思います。

リモートメール機能(POP のメールを受信せずに、サーバ上で削除したり、任意のメッセージだけを受信できる)があるメールソフトとしては、GyazMail が OS X で唯一のものではないでしょうか。(現在も開発されているものの中で。追記:Tiger の Apple Mail.app は、サーバ上での削除だけは行えます。)

Tiger (Mac OS X バージョン 10.4) で OS X に採用された Spotlight 検索やスマートメールボックスのような機能に対応してくれれば言うことはありませんね。対応は検討されているようです。

ポスト @ 2:27:24 , 修正 @ 2007/02/01 1:31:00 | , | 「このエントリーを含むはてなブックマーク」ボタン この記事「Correo - Thunderbird を Cocoa 化したメールクライアント?」を含むはてなブックマークの数