今回は ICOCA、PiTaPa といった関西の IC カード乗車券も含めて、地域を限らず行動範囲が広い場合に、どのカードを持つのがいいのかを、ちょっと考えてみます(下記のマトリックスは、日経新聞 3月4日15面の記事を参考にしています)。
関西 | 関東(首都圏) | ||
---|---|---|---|
JR 系 | ICOCA | 1 | Suica2 |
3 | 4 | ||
私鉄・バス | PiTaPa | PASMO |
一目でわかるのは、関西でも関東でも利用する人は、PiTaPa だけ、もしくは PASMO だけ、という選択はできないということです。
PiTaPa は関東で使えず、PASMO は関西で使えません。(前回の記事へのせうさんのコメントによると、将来的にできるようになる可能性はあるようですが。)
必然的に、関西・関東にまたがって活動する人の第一選択肢は、ICOCA か Suica になりそうです。ただし、注にも書きましたが、お店での電子マネーの利用に互換性はありません。
また、図からも明らかですが、Suica の人は、関西の PiTaPa 圏の私鉄・バスは使えないし、ICOCA の人も関東の PASMO 圏の私鉄・バスが使えないのが残念です。
乗車券としての相互利用可だが、現在電子マネーは相互利用できない。※ 追記:2008年3月を目処に電子マネーも相互利用開始予定(参照:JR 西日本プレスリリース/JR 東日本プレスリリース (PDF)) ↩
Suica エリアには、JR 以外にも東京モノレール、りんかい線(東京臨海高速鉄道)、埼玉新都市交通が含まれる ↩
乗車券としての相互利用可だが、電子マネーは相互利用できない。 ↩
首都圏では乗車券・電子マネーとも相互利用可だが、PASMO は仙台・新潟の Suica エリアでは電子マネーのみ利用可能で、乗車券としては今のところ使えない。 ↩